京極寺・京極八幡宮跡 (京都市北区)
Kyogoku-ji Temple
京極寺  京極寺
50音索引  Home 50音索引  Home


 紫明通の南に京極寺(きょうごくじ)はある。山号は高陽山という。かつて、境内に鎮守社八幡宮が祀られ、赤八幡京極寺、京極八幡宮とも呼ばれていた。 
 真言宗単立寺院、本尊は阿弥陀如来(薬師如来とも)。
◆歴史年表 奈良時代、774年、開成法皇子(開成)の開基によるという。かつて京極三条(中京区三条町)にあり、延暦寺派天台宗だった。
 782年、高陽親王(かやのみこ、賀陽親王)を2世とする。第52代・嵯峨天皇の勅願寺になる。(寺伝)
 1105年、天台宗徒は祇園社の神輿を担ぎ、当寺に集結する。(『一代要記』)
 1113年、神民により祇園社、北野社、京極寺の神輿振りがある。(『天台座主記』)
 1138年、比叡山宗徒による強訴により、京極寺の神輿が振られる。(『天台座主記』『百錬抄』『玉葉』)
 1160年、比叡山宗徒による強訴がある。(『天台座主記』『百錬抄』『玉葉』)
 1165年、焼失する。(『清獬眼抄』『後清録』『百錬抄』)
 1168年、焼失した。(『清獬眼抄』『後清録』『百錬抄』)
 1169年、比叡山宗徒による強訴がある。(『天台座主記』『百錬抄』『玉葉』)
 鎌倉時代、1193年、比叡山宗徒による強訴がある。(『天台座主記』『百錬抄』『玉葉』)
 1218年、比叡山宗徒による強訴がある。(『天台座主記』『百錬抄』『玉葉』)
 1259年、宗観の中興とされている。
 室町時代、応仁年間(1467-1469)以後、仁和寺直轄になる。
 応仁・文明の乱(1467-1477)により焼失する。
 室町幕府9代将軍・足利義尚(1465-1489、在職1473-1489)が斉藤上野介、飯尾兵衛太夫に命じて修造したという。(『雍州府志』)
 1478年、室町幕府は神馬を寄進する。
 その後(年代不明)、上御霊堅町(上京区)へ移る。
 近代、大正年間(1912-1926)、市電敷設に伴い現在地に移転した。
 1912年、八幡宮は廃社になる。その古材により現在の堂を構えた。
◆開成皇子(開成) 奈良時代の僧・開成(かいじょう、724-781)。父は第49代・光仁天皇。765年、宮中から勝尾山に入り、善仲・善算により出家・受戒した。師の遺志を継ぎ大般若経書写を6年で完成させたという。勝尾山に弥勒寺(勝尾寺)を開き経を安置する道場とした。寺裏の最勝ヶ峰山頂に葬られた。
◆賀陽親王(高陽親王) 平安時代初期の皇族・賀陽親王(かや しんのう、794-871)。第50代・桓武天皇の第10皇子。822年、刑部卿、治部卿、中務卿を歴任。840年、大宰帥となり大宰府に赴く。848年、治部卿、弾正尹、855年、二品に昇叙された。東大寺大仏修造、861年、東大寺大仏修理落成供養会を監修した。常陸太守、治部卿。上野太守を経て、871年、大宰帥。
 『今昔物語集』巻24中に高陽(かや)親王として登場する。当寺付近の田に、からくり人形を置いたという。両手の器に水が満ちると顔に水がかかる仕掛けの子どもの人形だったという。
◆仏像 旧本尊は薬師如来像とみられている。鎮守堂に安置されていた。
 後水尾天皇位牌、大日如来、弘法大師像などが安置されている。
◆京極八幡宮 京極寺境内には、八幡宮が祀られていた。京極八幡、赤八幡京極寺、京極八幡宮とも呼ばれた。俗に赤八幡と呼ばれ、社殿は朱塗りされていた。
 当社の神輿は、日吉大社、祇園社の神輿とともに、延暦寺衆徒の神輿振りに用いられていた。(『源平盛衰記』)
 足利義持(あしかが よしもち、1386-1428)の時、兇徒が蜂起して西陣に拠った。義持の陣中に飛揚した八幡の白幡が落ちるという奇端があった。結城某に命じて再興したという。室町時代、応仁・文明の乱(1467-1477)により焼失した。足利義尚(1465-1489)が、斉藤上野介、飯尾兵衛太夫に命じて修造したという。(『雍州府志』)
◆妙音堂 鎌倉時代、1224年、公卿・西園寺(藤原)公経は、北山殿造営の際に西園寺妙音堂を建立し、妙音弁財天を祀った。その後、年代不明ながら、赤八幡京極寺に妙音堂が一時遷されたことがあったという。江戸時代に妙音堂は京都御所内に遷され、近代以降は白雲神社に改称されている。


*非公開
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。

*参考文献 『京都大事典』『京都・山城寺院神社大事典』『京都歴史案内』『昭和京都名所図会 5 洛中』


   関連・周辺       周辺       関連仁和寺      関連延暦寺・東塔(大津市)        関連八坂神社       関連白雲神社        関連高陽院跡          
 京極寺 〒603-8151 京都市北区小山下総町28-7,烏丸通鞍馬口上る三筋目東入る北側  075-432-0573
  Home     Home  
     © 2006- Kyotofukoh,京都風光