西光寺 (寅薬師) (京都市中京区) 
Saiko-ji Temple

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 繁華街の新京極通に面した細い路地奥に西光寺(さいこうじ)はある。寅(虎)薬師(とらやくし)とも呼ばれている。山号は北亀山という。
 浄土宗西山深草派。本尊は阿弥陀如来。
 寅薬師は京都十二薬師の第11番札所の本尊。腹帯地蔵尊像は近世の京都名地蔵二十一地蔵の一つ、洛陽四十八願所の第34番札所。京の通称寺霊場17番、寅薬師。 
 寅年生まれの守護神として信仰がある。
◆歴史年表 創建の詳細、変遷は不明。
 鎌倉時代、弘安年間(1278-1288)、1282年とも、第91代・後宇多天皇より下賜された、空海作という薬師如来(寅薬師)を安置するために、御倉堂(薬師堂)を建立したことに始まるという。開基は誓願寺12世・伝慶ともいう。
 江戸時代、1788年、焼失する。その後、17世・秀公により再建された。
 1864年、焼失した。
 1865年、覚流(かくりゅう)により再建される。 *「流(りゅう)」はサンズイなし
 近代、1872年、新京極通が開通する。
 1911年、焼失した。
 1913年、現在の仮建築が再建された。
◆野呂天然 江戸時代後期の医師・野呂天然(のろ てんぜん/てんねん、1764-1834)。伊勢の生まれ。地方役人、江戸で幕府下級役人より蘭方を学ぶ。1810-1811年、大坂に移る。晩年20年は京都に住む。和漢洋の医書を研究し、生獣、刑死者を解剖し、1815年、『生象止観』を著す。書斎の「天然堂(真如堂)」(烏丸二条)があった。西光寺に墓がある。
◆仏像 本尊「阿弥陀如来」を安置する。
 安産守護の「腹帯地蔵尊像」も安置され、腹帯を授与している。近世の京都名地蔵二十一地蔵の一つ、洛陽四十八願所の第34番札所になる。
◆寅薬師 「薬師如来(寅薬師)」を安置する。
 鎌倉時代、弘安年間(1278-1288)、第91代・後宇多天皇より下賜された薬師如来(寅薬師)を安置するために、御倉堂が建立されたという。薬師如来は平安時代の弘法大師(空海、774-835)が一刀三礼し刻んだという。寅の日の寅の刻に完成し、その名がついたという。宮内の持仏として安置され、歴代の天皇の信仰を集めたという。
 薬師は京都十二薬師の第11番として、近世の名薬師の一つに数えられた。寅年生まれの守護仏であり、広く開運繁栄、無病息災などの所願成就の霊験あらたかとされた。
◆墓 江戸時代後期の医師・野呂天然の墓がある。


*参考文献 『京都市の地名』『京都大事典』『増補版 京都の医史跡探訪』


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本堂
 西光寺 〒604-8047 京都市中京区中筋町495-1,新京極通蛸薬師上る  075-211-1938  9:00-17:00
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