本教寺 (京都市伏見区) 
Honkyo-ji Temple

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本堂



本堂



本堂、蛇腹天井
 本教寺(ほんきょうじ)は、伏見の繁華街・大手筋に面してあり、「大手筋の妙見さん」と呼ばれている。徳川家康の次女・督姫が、豊臣秀吉より贈られたという牡丹が境内に植えられ、「慶長牡丹の寺」と呼ばれている。山号は福昌山という。 
 日蓮宗本法寺派。本尊は一塔両尊。
 洛陽十二支妙見めぐりの干支7番、「午」(南)を祀る。開運厄除、旅行安全、家内安全の信仰を集める。
◆歴史年表 安土・桃山時代、1594年、教行院の日受上人により創建された。西浜堺町に小庵を建てたことに始まる。督姫(良正院)の篤い帰依を受け、督姫が池田輝政に嫁ぐ際に館と敷地を寄進したという。
 江戸時代、1614年、日受は督姫祈願所として大手筋の現在地へ寺地を移転した。
 元禄年間(1688-1703)、現在の妙見宮が建立される。
 1716年、享保年間(1716-1736)とも、現在の本堂は関白家・近衛家久の堀川御殿を移したという。
 現代、1986年、京都市内の日蓮宗寺院を中心にした「洛陽十二支妙見会」により、洛陽干支妙見めぐりが復活した。
◆督姫 安土桃山時代-江戸時代前期の女性・督姫(とくひめ、1565-1615)。三河国の人。徳川家康の次女、母は家康最初の側室・西郡局(鵜殿長持の娘)。1582年、本能寺の変後、家康と北条氏直による甲信での領土争い(「天正壬午の乱」)の和睦条件の一つとして、19歳の督姫が氏直の正室として嫁いだ。二女を産む。1590年、豊臣秀吉の小田原征伐で北条氏は滅亡、氏直は家康の助命嘆願により高野山に流される。督姫も一時移るが、1591年、氏直が死去し実家に戻った。1594年、秀吉の仲人により池田輝政に再嫁し、5男2女に恵まれた。本教寺本堂には督姫の自画像が掛けられている。墓所は知恩院の塔頭・良正院、墓は知恩院山腹の墓地内にある。
近衛家久 江戸時代中期の公家・公卿・近衛家久(1687-1737)。父は近衛家熙、母は霊元天皇第2皇女・憲子内親王。正室は島津綱貴の娘・亀姫。1695年、従三位に叙され公卿となる。1726年-1736年、関白・藤氏長者を務めた。1733年、太政大臣に就任し、朝政を牛耳る。
◆妙見宮 妙見宮は、「伏見の開運処」とも呼ばれている。池田家伝来の北辰妙見大菩薩像(40cm)が安置されている。
 かつて池田輝政の上屋敷に安置され、輝政と督姫の遺言により池田家祈願所として遷したともいう。督姫が天然痘で苦しんでいた時、日受の祈祷により平癒したという。
 本尊の左に七面天女、大黒天、右に鬼子母神を安置する。開運厄除、旅行安全、家内安全などの信仰がある。
◆秋山自雲霊神 境内の秋山自雲霊神は、江戸浅草玉姫町にある日蓮宗本性寺の境内神であり、痔の病に霊験があるとされた。新川の酒問屋・岡田孫右衛門の手代善兵衛が7年にわたり痔疾に苦しみ、1744年に没した。戒名は秀山智想居士という。
 生前の善兵衛は痔疾に悩む人々の救済を誓った。そのため死後、霊神として祀られる。のちに自雲霊神は日蓮宗の寺に祀られ、腰から下の病に霊験あるとして信仰を集めている。
◆建築 江戸時代、1716年、享保年間(1716-1736)とも、現在の本堂は関白家・近衛家久の堀川御殿を移したという。唐破風になる。
 妙見宮は、江戸時代、元禄年間(1688-1703)に建てられた。
◆牡丹 境内には督姫が豊臣秀吉から贈られたという牡丹が植えられている。かつて伏見城内にあり、秀吉遺愛であり、また家康の追善のために移植したという。このため寺は、「慶弔牡丹の寺」と呼ばれている。4月中旬に紅白の花弁をいまも付ける。
◆洛陽十二支妙見めぐり 洛陽十二支妙見めぐりは京都御所紫宸殿を中心に、十二支の方角にそれぞれ妙見宮を祀った。これらを順番に巡り、福寿開運などを祈願した。妙見菩薩は北極星、北斗七星を神格化し、宇宙万物の霊気を司る霊験あらたかな菩薩とされている。
 江戸時代に貴族から庶民にまで広く信仰される。近代、1868年神仏分離令後の廃仏毀釈により衰退した。近年、1986年、京都市内の日蓮宗寺院を中心にした「洛陽十二支妙見会」により干支妙見めぐりが復活した。参拝の順番は、自分の干支からでもその年の干支からでもよいという。
◆年間行事 妙見祭(毎月1日)。


*年間行事は中止・日時・内容変更の場合があります。
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。

*参考文献 『京都市の地名』『京都御朱印を求めて歩く札所めぐりガイド』『京の福神めぐり』


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