水度神社 (京都府城陽市)
Mito-jinja Shrine
水度神社 水度神社 
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橋、二の鳥居

 城陽市寺田水度坂の鴻ノ巣山(こうのすやま)(118m)に上がる長い参道が続く。山の中腹、深い森の中に水度神社(みと じんじゃ)が祀られている。
 祭神は本社に、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、高産霊神(たかみむすびのかみ)、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)を祀る。  
 末社・天満宮社に菅原道真(すがわらのみちざね)、太神宮社に天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、八幡神社に神功皇后(じんぐうこうごう)、春日神社に天児屋根命(あめのこやねのみこと)、日吉神社に大山咋命(おおやまくいのみこと)、賀茂神社に別雷神(わけいかづちのかみ)、稲荷神社に倉稲魂神(うかのみたまのかみ)、厳島神社に市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、龍王神社に級長津彦命(しいなつひこのみこと)、松尾神社に大山咋神(おおやまくいのかみ)を祀る。旧府社。
 式内社。平安時代、『延喜式神名式(延喜式神名帳)』(927)中「久世郡 二十四座 大十一座 小十三座」の「水度神社三座 鍬靫」に比定されている。
◆歴史年表 創建、変遷の詳細は不明。
 奈良時代、713年、「久世郡水渡の社 祗社(土着系の神々を祀る)」とある。(『山城国風土記』逸文)
 平安時代、859年、従五位の下の神位を授けられた。(『三代実録』)
 927年、『延喜式神名式(延喜式神名帳)』中「「久世郡 二十四座 大十一座 小十三座」の「水度神社神社」と記されている。
 鎌倉時代、1268年、峰続きの大神宮山(だいじやま/だいじんぐうやま、太神宮山)より現在地に遷されたという。以来、寺田郷の産土神として崇敬された。
 室町時代、1448年、現在の本殿が建立される。
 1581年、宮座について記されている。(「法堅法度万ノ書物」)
 江戸時代、1830年、伊勢皇大神宮に1200人が参詣し、御蔭踊りを習い、当社前で踊る。(1831年奉納の「御蔭踊図扁額」)
 近代、1873年、村社になる。天神宮(天満宮とも)より水度神社に改められた。
 1882年、郷社になる。
 1907年、府社に昇格する。
◆水度 女神の豊玉姫命(和多都美<わたつみ>豊玉姫命)は、水神であり、水度(みと)は水処とされ、水禍の絶えない地だったとみられる。そのため、水防の神、また、農耕の守護神として祀られたという。
 水土神社には豪族・水主(みぬし)氏が関わったともいう。水主氏は山城国久世郡水主郷を起源とし、水主直(古代の尾張氏族)子孫という。水主は水取(水部)の略であり、水門の管理に当った。祖神は天火明神であったという。水主氏が関わった周辺の延喜式比定とされる社に水主神社、荒見神社がある。
◆建築 「本殿」(重文)は、一間社流造破風様式(千鳥正面破風)であり、正面に千鳥破風を持つ。社殿棟札(重文)に、室町時代、「文安五年(1448年)」とあり、その頃の建立とみられている。城陽市内で最も古い建造とされている。向拝の正面中央蟇股に透かし彫りの唐草と笹りんどうの装飾が施されている。一間、二間、檜皮葺。
 「拝殿」は、入母屋造、方二間、檜皮葺。
◆文化財 「おかげ踊り図絵馬」(京都府登録文化財)は、江戸時代、1830年11月1日に寺田村北東町の人々が奉納したもので、おかげ踊り(お陰踊り)の様子が描かれている。おかげ踊りは伊勢神宮参拝であり、その道中で踊られた。1830年3月より2カ月にわたって全国的に大流行した。現在、地元の「おかげ踊り保存会」により踊りが復活・伝承され、水度神社で踊りを奉納している。
 「鉄湯釜」(城陽市指定文化財)は湯立神事に使われていた。室町時代、「応永三十二年(1425年)」に造られた。
 鎌倉時代前期の書写経「大般若経(城陽市指定文化財)がある。
◆宮座・寺田祭 宮座の座人により祭礼が行われてきた。現在は宮座の栗榧座が残る。
 祭礼は寺田祭といわれれ盛大に執り行われてきた。9月27日、宮座当家の門口に「オハケサン」を立て、座敷には籠子(ろうじ)という台に神饌を盛る。9月30日の御出祭、10月2日の大祭(還幸祭)では、御旅所への神輿渡御がある。
◆年間行事 新年祭(歳旦祭)(1月1日)、初午祭(稲荷大祭)(2月中午の日)、祈年祭(春祭)(4月29日)、例大祭(神幸祭)(9月30日)、大祭(還幸祭)(10月2日)、新嘗祭(新穀感謝祭)(12月上旬日曜日)。


*年間行事は中止・日時・内容変更の場合があります。
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*参考文献 当社説明板、『京都・山城寺院神社大事典』『京都府の歴史散歩 下』『城陽町史』『京都古社寺辞典』



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参道の石段

拝殿

拝所

拝所

拝所

本殿

本殿

八幡神社・神功皇后(じんぐうこうごう)

大神宮社・天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)

天満宮社・菅原道真(すがわらのみちざね)

春日神社・天児屋根命(あめのこやねのみこと)

松尾神社・大山咋神(おおやまくいのかみ)

天地神祇

天地神祇

三社

日吉神社・大山咋命(おおやまくいのみこと)

加茂神社・別雷神(わけいかづちのかみ)

厳島神社・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)

稲荷神社

稲荷神社・倉稲魂神(うかのみたまのかみ)

水戸永大明神

水戸永大明神

水戸丸代明神

水戸丸代明神

稲荷神社

稲荷神社

龍王神社・級長津彦命(しいなつひこのみこと)

ダイオウショウ(市銘木)、常緑針葉高木(マツ科マツ属)北アメリカの東南部が原産地。樹高25m、幹回2.7m

ダイオウショウ、葉が三針葉の松、普通は二針葉。

宮ノ谷鳥獣保護区(68ha)は、境内、鴻の巣山を囲む形で指定されている。森には、ウグイス、メジロ、コゲラ、フクロウ、ムササビなども生息しているという。
 水度神社 城陽市寺田水度坂87  0774-53-9870  

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