top

  荒見神社 (城陽市)
Arami-jinja Shrine
荒見神社 荒見神社 
  Home

「式内 荒見神社」の社号碑




「延喜宮 荒見神社」の扁額






石橋と掘割



薬医門


 木津川の北、城陽市富野荒見田(とのあらみた)に荒見神社(あらみ じんじゃ)は建つ。境内の四方を掘割に囲まれ南面して鳥居と薬医門がある。旧富野村の産土神とし崇敬されてきた。 
 祭神は天火明(あめのほあかり のみこと)、天香語山尊(あめのかごやまのみこと)、天村雲尊(あめのむらくものみこと)、阿比良依姫尊(あひらよりひめのみこと)、木花開耶姫尊(このはなさくやひめじんじゃ)を祀る。
 式内社とされる。平安時代、『延喜式神名式(延喜式神名帳)』(927)中「久世郡 二十四座 大十一座 小十三座」の「荒見神社」に比定されている。ただ、近代になり、久御山町の同社号の荒見神社が式内社として治定された。
◆歴史年表 創建、変遷の詳細は不明。
 飛鳥時代、647年、小篠峯の土豪、管領・三富野部連金建が長池の東方に御殿を創建し、天神五柱を祀る。阿良美(あらみ)五社大明神と称した。以来、境内、山麓一帯を五社ヶ谷と呼称した。(社伝)
 713年、「荒海の社祇社、み名は大歳の神とあり」と記され、祭神は穀神とされた。(『山城国風土記』逸文)
 室町時代、1461年、15世紀(1401-1500)、五社ヶ谷より現在地(神幸旅所)に遷される。吉田神道管領長上・ト部朝臣兼知が神殿を復元、造営する。安羅見(あらみ)五社天神宮と称した。摂社・御霊神社も遷される。(社伝)
 1487年、本殿、摂社を再建する。
 近世(安土・桃山時代-江戸時代)、冨野村の産土神とされ、天満宮と呼ばれた。
 江戸時代、1604年、現在の本殿が建立された。(棟札)
 1622年以降、本殿が修復される。
 1711年、「天満宮」と記されている。(「山州名跡誌」)
 近代、明治期(1868-1912)中期、全国諸社合祀一郷一社指示により、荒見神杜と改称する。
 1887年まで、安羅見天神宮と称したともいう。
 1906年、本殿、摂社は国宝に指定される。
 1919年、社殿が修理営繕される。
 1934年、大暴風雨により境内の大樹300余本が倒木し、本殿も破損する。
 1935年、社殿を復興する。
 現代、1970年-1971年、本殿、摂杜の改葺を行う。
 1972年、神門前の大灯籠一対、狗犬一対が倒壊させられ。その後、復旧になる。御旅所を新築する。
 1973年、杜務所を増築修理する。伊勢神宮第60回式年遷宮に当り、豊受大神宮正殿棟木など15石651の古材で幣殿を造営する。社格制と同時に幣帛共進社に指定される。
 1975年、全建物の防災施設が完了する。
 1977年、神輿庫、神門基礎、神塀などが建立される。
 1978年、鳥居が修復される。献木、照明鉄柱、大鈴、御翠簾、鳥居社号額、玉砂利などの奉納がある。
 1980年、境内神燈を増設し、御旅所、境内を整備する。敬神活動団体の安羅見会が結成され、発足する。
 1983年、社務所改築が行われる。額、絵馬、灯籠などの奉納が相つぐ。
 1984年、鎮守の森が京都府文化財環境保全地区に指定される。摂社・御霊杜が京都府登録有形文化財に登録された。
 1985年、神道日垣の庭、菊水の神座、天津新水の真名井が完成する。
◆建築 本殿(重文)は西面して建つ。江戸時代、「慶長九年(1604年)」の棟札があり、その頃建立されたとみられている。三間社流造、3間2間半、檜皮葺、棟に瓦、棟飾りの獅子口が二つ据えられている。蟇股に唐獅子、木鼻は若葉が飾られる。安土・桃山時代の特徴があり、冨野の有力大工が手掛けた。
 境内社・御霊社(京都府指定文化財)は、一間社流造、檜皮葺。蟇股は本殿より古く、室町時代後期の特徴を持つ。ただ、ほかの組物、 木鼻は近世のもので本殿と共通している。
 南面して薬医門が建つ。
◆荒見・水主氏 荒見(荒海)とは荒水の転訛によるものとみられ、木津川などの水禍を避けるために水神を祀ったという。
 荒見神社には豪族・水主(みぬし)氏が関わったともいう。水主氏は山城国久世郡水主郷を起源とし、水主直(古代の尾張氏族)の子孫という。水主は水取(水部)の略であり、水門の管理に当った。祖神は天火明神とされた。
 水主氏が関わったとされる周辺の延喜式比定の社に水度神社、水主神社がある。
◆神宮寺
 近世(安土・桃山時代-江戸時代)、神仏習合期に境内には常楽寺という神宮寺が置かれた。石清水八幡宮豊蔵坊(ほうぞうぼう)の末寺だったという。
◆宮座 古くより宮座があり、西冨野宮座は現存している。
◆社叢 鎮守の森には、アラカシ、シイ、クスなどが繁る。
◆年間行事 歳旦祭(1月1日)、古札焼納祭(とんど)(1月15日)、還暦奉告祭(1月休日)、節分祭(星祭) (2月節分)、紀元祭(2月11日)、祈年祭(2月17日)、夏越大祓(6月30日)、夏越祓(6月30日-7月1日)、例祭(秋例祭、おいで祭)(10月1日-5日)、神幸祭(10月1日)、宵宮祭(10月4日)、還幸祭(10月5日)、献茶祭(城陽茶まつり)(10月第三日曜日)、新嘗祭(11月23日)、大祓・除夜祭(12月31日)。
 月次祭(毎月1日)。


*年間行事は中止、日時変更の場合があります。
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*参考文献 城陽市教育委員会案内板、『京都・山城寺院神社大事典』『京都府の地名』『京都大知典』



  関連・周辺水度神社      関連・周辺水主神社      周辺      関連荒見神社(久御山町)          

神紋、菊花紋


五七の桐の神紋

拝殿

拝殿、本殿

拝所

中門

拝所

本殿、透垣

本殿、海老虹梁

本殿、蟇股、唐獅子

御霊社

御霊社、蟇股

菊水神座

菊水神座
菊水神座

手水舎

手水舎、水盤
 荒見神社 〒610-0111 城陽市富野荒見田165   0774-52-2014

荒見神社 大きな地図で見る
 Home    Home  
   © 2006- Kyotofukoh,京都風光