本願寺北山別院 (京都市左京区)
Honganji-kitayama-betsuin Temple
本願寺北山別院 本願寺北山別院
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梵鐘
 比叡山の南西にある本願寺北山別院(ほんがんじ きたやま べついん)は、親鸞(1173-1263)ゆかりの寺として知られている。山号は聖水山という。 
 浄土真宗西本願寺派の西本願寺の別院。本尊は阿弥陀如来。
◆歴史年表 かつて元養源庵といい、天台宗・比叡山延暦寺の末寺だった。
 鎌倉時代、1201年、親鸞は29歳の時に比叡山より下山し、六角堂への百日参籠を行った際に寺に立ち寄ったという。
 その後、臨済宗・南禅寺、浄土宗・西山派十念寺に改宗した。
 江戸時代、1677年、1678年とも、浄土真宗の寺として再興され、養源寺と号した。御里坊(ごりぼう)ともいわれた。
 1680年、北山別院となる。別院とは本山直属の寺院のことで、輪番で住職を務めた。
 1884年、与謝野礼厳が北山別院・養源寺に留守居として入る。
◆親鸞
 平安時代-鎌倉時代の僧・親鸞(しんらん、1173-1263)。見真大師。京都の日野(伏見区)に長男として生まれた。父は藤原北家の流れをくむ日野有範。母は源氏の出身。幼くして両親を失う。1181年、叔父・日野範綱に連れられ、1181年、9歳で青蓮院・慈円のもとで出家得度し範宴(はんねん)と称した。以後、比叡山横川首楞厳院の堂僧として20年間修行を続けた。東塔無動寺谷の大乗院で修業する。1201年、29歳の時、比叡山を下り、六角堂に参籠、師・源空(法然)の導きにより、浄土教に帰依した。1204年、法然が定めた「七箇条制誡」弟子のひとりとして連署する。1205年法然は『選択本願念仏集』の書写、法然肖像を描くことを許す。1207年、承元(じょうげん)の法難により、専修(せんじゅ)念仏停止(ちょうじ)にともない、35歳で越後に流罪になり、僧籍剥奪される。禿釈親鸞と自称する。1211年、赦免され、1214年、42歳で妻・恵信尼、子らとともに関東での布教を行った。晩年、1235年頃、恵信尼らと別れ、末娘・覚信尼と京都に戻る。1256年、長男・善鸞を義絶した。弟・尋有の善法坊で90歳で亡くなったという。浄土真宗の祖。
 浄土真宗の教義が体系化された6巻からなる『教行信証』(1224)などを著した。この年に立教開宗し、「非僧非俗」を宣言した。罪深い身である者は、阿弥陀仏の本願力を信じ、念仏を唱えることが基本であるとした。絶対他力の自然法爾、悪人こそが本願により救われるという悪人正機を唱えた。
 この地は、比叡山と六角堂の中間に位置している。親鸞は青蓮院から比叡山へ登る際に、当寺で1年余り修学をしたともいう。1201年、親鸞は29歳の時に比叡から下山し、六角堂への百日参籠を行った際にも、当寺に立ち寄ったという。
◆与謝野礼厳 江戸時代末-近代の僧・歌人・与謝野礼厳(よさの れいごん、1823-1898)。丹後国与謝郡生まれ。庄屋格農家・儀右衛門の二男。与謝野寛の父。13歳で加悦の浄福寺に入る。住職礼道の養子となる。1845年、西本願寺学林に入る。国学者・八木立礼と出会い、国学、和歌を学ぶ。若狭高浜・専能寺を経て、1857年、岡崎・本願寺掛所・願成寺に入る。この年、山崎はつ枝と結婚。志士、薩摩藩とも関わる。小学校、療病院設立など社会福祉事業に関わる。1878年、願成寺が順照寺と合併し廃寺になり、1880年、鹿児島へ役僧として赴く。1884年、京都に戻り一乗寺・北山別院・養源寺に留守居として入る。1894年、高野村に移る。大田垣蓮月、天田愚庵らと交友した。歌集に鉄幹編『礼厳法師歌集』がある。
◆聖水 親鸞は、比叡山、一乗寺、北白川、出町、河原町通、六角堂の行程で行き来していたという。
 境内北に、御聖水(高祖大師聖水)という井泉がありいまも湧水している。親鸞が六角堂救世観音への百日参籠の際に、延暦寺よりの道すがら、境内の井水で喉を潤し身を清めたともいう。また、帰りにも寺で休憩し、草鞋の紐を締め直し、比叡に登る急峻な雲母坂に向かったという。
 山号の聖水山もこの聖水に由来する。親鸞が休憩のために腰掛けたという腰掛石も残る。
◆鐘 境内の梵鐘は、室町時代、1544年、明時代の中国で製造されたと伝えられている。1902年、大阪御花講により当寺に寄進された。
 鐘の音色は、「春のまどろみを起こす」といわれている。


*年間行事は中止・日時・内容変更の場合があります。
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。

*参考文献 『京都・山城寺院神社大事典』『京都の寺社505を歩く 上』『日本の名僧』『京都の明治文学』


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御聖水
 本願寺北山別院  〒606-8155 京都市左京区一乗寺薬師堂町29  075-781-5435
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