大乗寺 (京都市山科区)
Daijo-ji Temple
大乗寺 大乗寺
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小宇の本堂


酔芙蓉

 大乗寺(だいじょうじ)は、三条通の日ノ岡から西へ入り、急な坂を登った山の中腹に建つ。近年、本堂を囲むように植えられた「酔芙蓉(すいふよう)の寺」として知られるようになった。 
 日蓮宗、本能寺の末寺。
◆歴史年表 創建、変遷の詳細は不明。
 江戸時代、1733年、七本松内野(上京区、上京区下長者町通七本松西入、鳳瑞町)に建立された。開基は、戒禅比丘隆韶大和尚による。この時、禅宗から法華宗本門流に改宗されたという。(「坊目誌」)
 その後、無本山の尼寺として法灯は受け継がれた。
 200年ほど前、法華宗の大本山本能寺の末寺になる。
 昭和期(1926-1989)初期、先代の尼僧・松崎恵浄により、本堂、庫裡が改築され復興された。
 20年ほど前、現在地(山科区)に移転する。その後、無住となり、廃寺になりかけたという。
 1992年以来、本山執事長だった岡澤海宣(おかざわ かいせん)が入寺し復興が行われている。
 1995年以来、酔芙蓉の植栽が始まる。
◆酔芙蓉 1995年に、住職が吟詠会「吟道宣州流瑛心会」の吟友より酔芙蓉の苗木100株ほどの寄贈を受けた。以来、境内の整地から始まる。挿し木により株が次第に増やされ、現在では1500株にまでなっている。酔芙蓉がこのように群生しているところは少ないという。
 酔芙蓉(アオイ科フヨウ属の落葉低木)の原産地は中国、日本になる。花は、平安時代から観賞されてきた。芙蓉は一重に対して、酔芙蓉は八重咲きの花弁を付ける。さらに花の色が一日のうちに変化する。その色変わりの様が、酒に酔って頬を染めていく姿に喩えられ名付けられたという。
 芙蓉の園芸品種だが、突然変異が出にくいため、品種が少ないという。9月中旬-10月中旬に花をつける。一日花で、一日のうちに色に変化が生じる。早朝に淡紅色の花を咲かせ、午後に桃色に変わり、夕方から夜にかけて紅色と次第に濃くなり、翌朝に萎むという。花期後半になると花は小さくなり、一日での変色はなくなる。
◆歌碑 境内に歌碑が立つ。日蓮上人歌碑「立ちわたる 身のうき雲も 晴れぬべし たえぬ御法(みのり)の鷲(わし)の山風」、小倉百人一首の源宗干歌碑・光孝天皇碑文学碑、京都市詩吟文化連盟各流派建立文学碑、岡澤宣洲(海宣)建立文学碑、酔芙蓉観音の漢詩。
◆年間行事 盂蘭盆大法要(8月16日)、酔芙蓉祭(9月15日-10月15日)、紅葉祭(11月末頃)。



*参考文献 『京都市の地名』『古都歩きの愉しみ』、当寺ウェブサイト


  関連本能寺       周辺       関連・周辺         

酔芙蓉観音像

「山里は 冬ぞさびしさまさりける人目も草もかれぬと思へば」、「小倉百人一首」 源宗于朝臣(?-939)

「君がため春の野に出でて若菜つむ わが衣手に雪は降りつつ」、「小倉百人一首」、光孝天皇 (830-887)


「立ちわたる身のうき雲も晴れぬべし たえぬ御法の鷲の山風」、日蓮(1222-1282)聖人御詠
大乗寺 京都市山科区北花山大峰町38-1 075-591-5488
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