桜(櫻)宮神社 (京都市上京区) 
Sakuranomiya-jinja Shrine

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 千本出水の東、出水通に面して小社・桜(櫻)宮神社(さくらのみや じんじゃ)がある。創建は平安時代にまで遡るといい、桜との関わりも深い。かつて桜宮日降神明とも呼ばれ、神明町の町名由来になった。桜葉明神、桜宮などとも呼ばれた。 
  祭神は本社に天照大神(あまてらすおおかみ)、春日大神(かすがのおおかみ)、稲荷大神(いなりおおかみ)、御獄大神(おんたけのおおかみ)、金刀比羅宮(ことひらぐう)、八幡大神(はちまんおおかみ)、愛宕大神(あたごおおかみ)、摂社に宗像三姫大神(大弁財天)を祀る。
◆歴史年表 創建の詳細、変遷は不明。
 平安時代、910年、北野天満宮の右近の馬場にあった桜の大樹に紫雲棚引き、異香が薫り、日輪が降臨したという。そのため、社殿を造営し天照皇大神を祀り、桜宮日降の神明と号したという。
 平安時代(年代不詳)、南東の地の現在地(朱雀の北、近衛小路)に遷され、桜宮日降神明、桜葉明神、桜宮などと称されたという。
 平安時代後期、第77代・後白河天皇(在位1155-1158)の時、桜町中納言・藤原成範(1135-1187)が当宮を篤く信仰し、歌を一首献上したという。
 南北朝時代、1358年、室町幕府第2代将軍・足利義詮は嗣子がなく、桜宮に祈願すると子(後の3代将軍・義満)を授かる。
 南北朝時代-室町時代、3代将軍・足利義満(1358-1408)は桜宮を崇敬し、天下統一を祈願したという。
 室町時代(戦国時代)、痘疹疫病が流行した際に、桜宮に祈り、快癒した者が多かったという。
 江戸時代、1694年、但馬国・荒木氏の妻が10年余りも難病に苦しみ、桜宮に祈願したところ平癒した。そのため拝殿を造営したという。
 1703年、関白太政大臣・鷹司兼煕が参詣し、桜宮の縁起を一巻記して奉納したという。
 1711年、桜葉明神社として描かれ「同所(北野社)総門外通南北所是也」と記されている。(『山州名跡志』)
◆藤原成範 平安時代後期の公卿・藤原成範(ふじわら の しげのり、1135-1187)。父は藤原通憲、母は藤原朝子、子に小督。鳥羽法皇の院判官代・右近衛将監、1154年、従五位下に叙される。1156年、左衛門佐。保元の乱を経て、父・信西が権勢を握る、以後、左近衛少将、左近衛中将、1159年、正四位下と昇る。遠江守・播磨守と地方官も兼ねた。1159年、平治の乱に連座し解官、下野国に配流。1160年、赦免され大宰大弐に任ぜられる。1166年、六条天皇の即位に伴い従三位、公卿に列す。1174年、参議、1176年、権中納言、1180年、従二位。1183年、正二位・中納言、後白河法皇に執事別当として仕える。1185年、源義経が兄・頼朝から離反した際に、義経と近いとる嫌疑をかけられた。1187年、出家した。
 『千載和歌集』などに入集、桜を愛し、自邸にも多く植え、桜町中納言とも呼ばれたという。
◆鷹司兼煕 江戸時代前期の公家・鷹司兼煕(たかつかさ かねひろ、1660-1725)。京都に生まれた。父・鷹司房輔(従一位関白)の長男、母は毛利秀就の娘・大江竹子。1665年、元服、正五位下左近衛少将、1666年、従三位。1670年、権中納言、1671年、権大納言、1676年、左近衛大将を兼任、翌年従二位。1681年、内大臣、1682年、踏歌節会内弁。1683年右大臣。1684年、正二位、1687年、皇太子傅役。1690年、左大臣。1703年、関白就任し藤氏長者。1704年、左大臣辞職。1705年、従一位、1707年、関白を辞する。
◆謡曲 謡曲「右近(うこん)」には桜宮が登場する。鹿島の神主は、上京し桜名所を見物し、北野社の右近の馬場に立ち寄る。女性が供の女を連れて現れ、右近の馬場のこと、神徳を讃え、自らは桜葉明神であるとほのめかす。月の夜、桜葉明神が現れ、神楽を舞い、やがて天上に消える。
 北野天満宮にも桜葉社が祀られている。
◆采女町 平安時代、内裏に隣接した北西にあたるこの付近には、采女(うねめ)町があった。現在の境内は町の南東角に当たる。
 采女は、天皇や皇后に近侍し、食事、身の回りの雑事を行う女官であり、采女町にはその宿所、詰所があったという。采女は、宮内省の采女司の下に置かれ、諸国の容姿端麗な良家子女より選ばれた。1013年、采女町は、西隣にあった天皇の食膳を調理した内膳司とともに焼失したという。付近より、平安時代の遺物が見つかっている。
◆文化財 江戸時代、関白太政大臣・鷹司兼煕(1660-1725)が参詣し、「桜宮縁起」一巻記し、奉納した。現存する。
◆イチョウ ご神木のイチョウは「夫婦銀杏(みょうといちょう)」と呼ばれた。雄イチョウは南、雌イチョウが北の民家にそれぞれ分かれてあった。かつて「出水七不思議」の一つに数えられた。
 その後、雄イチョウは伐られた。


*参考資料 当社由緒、『京都歴史案内』 


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本殿

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大弁財天社

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手水舎

赤い四角部分が境内、右下に内裏、左に内膳司がある。掲示板より。
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 桜(櫻)宮神社 〒602-8169 京都市上京区西神明町337-1,出水通千本東入る南側 
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