西養寺 (京都市伏見区)
Saiyo-ji Temple

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山門、屋敷門




地蔵尊
 伏見の肥後町、竹田街道に面して西養寺(さいようじ)がある。江戸時代建てられた本堂は、京都市内に現存する真宗寺院の中で最古の建築物とされている。山号は呉竹山という。 
 浄土真宗本願寺派、本尊は阿弥陀如来。
◆歴史年表 創建の詳細は不明。
 江戸時代、1632年、本山・本願寺より木仏、寺号を贈られたことに始まるという。
 1693年、上棟された。
 1710年、内部の造作が完成する。
 現代、1991年、本堂(附棟札1枚)が京都市指定登録文化財になる。
建築 本堂、庫裏が建つ。
 「本堂」(京都市指定有形文化財)は、浄土真宗の典型的な建築様式、装飾が施されている。その特徴として、外陣は素木、内陣の床は一段高く造られている。黒漆黒塗、金箔貼りなどの彩色塗装が施されている。内陣と外陣の間は欄間で飾られているなどが挙げられる。
 本堂は、近代、1868年の鳥羽・伏見の戦いで辛くも類焼を免れたという。このため、京都市に現存する真宗寺院の最古の建築例として遺された。
 桁行3間、梁間3間の方形、寄棟造、身舎(もや)の屋根の上屋は三方、正面、側面に一重の裳階を廻している。
 内部は、正面1間通りに吹き放しの広縁が付く。奥3間通りは外陣になっている。裳階(もこし)部分を屋内に取り込んでいるため、間口全面に外陣を確保した。浄土真宗建築の特徴である奥2間は一段高い床になる。中央に内陣、両脇を余間(よま)としている。その背面に仏壇を置く。当初は仏壇が横一列に3基並んでいたという。内陣背後に円柱の来迎柱を立てる。後に、禅宗様の須弥壇に改造され、背面に後門が開く。このような内陣、仏壇周辺の改造例は、浄土真宗寺院では多々あるという。
 大工は伏見の藤原理兵衛有重、建物内部の造作(ぞうさく)は、子の喜兵衛方言が携わり完成させた。


*非公開。
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
参考文献 『古建築の装飾』『京都・山城寺院神社大事典』



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本堂

裳階

庫裏

庫裏
 西養寺 〒612-8352 京都市伏見区肥後町370   075-601-4347
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