大将軍神社 (京都市東山区) 
Taishogun-jinja Shrine
大将軍神社 大将軍神社
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 大将軍神社(たいしょうぐん じんじゃ)は東山三条社とも称される。 
 主祭神は素戔鳴尊(すさのおのみこと)、相殿に平安時代の関白・藤原兼家を祀る。
 方除け、安産の神として信仰がある。
◆歴史年表 平安時代、794年、平安京造営の際に、第50代・桓武天皇が大内裏鎮護のため、都の四方四隅に祭祀した大将軍神社の東南方角の一つといわれている。「南大将軍」ともいわれたという。素戔鳴尊の四方の和魂(にきたま/にぎみたま)を「大王」といい、四隅の荒魂(あらたま/あらみたま)を「大将軍」といったともいう。この地は、京の七口の一つ三条口の要地に当たり、邪霊の侵入を防ぐ意味で重要視されていた。
◆大将軍 大将軍は、古代中国からもたらされた。日本の陰陽道では、金星(太白星)に関連する星神とされ、四方を司る神とされた。大将軍は3年ごとに移動するとされ、12年で一巡し四方を正した。その間、その方角で事を行うと三年塞がりと呼ばれ、凶になると怖れられる祟り神であり、諸事が忌まれた。ただ、遊行日が定められており、その間は凶事が回避された。
 平安京には、都の四方に大将軍神社が置かれている。東は東三条大将軍社、西は大将軍八神社、南は藤森神社境内大将軍社、北は今宮神社境内大将軍社、あるいは西賀茂大将軍神社、江戸時代以前には大徳寺門前にもあり、今宮神社に遷されたともいう。異説もある。また、かつて祇園社境内にもあったともいう。
 以後、大将軍信仰は全国的に広まる。平安時代中期-鎌倉時代に盛んになり、天皇から庶民にいたる信仰を集めた。
◆東三条殿 平安時代の公卿・藤原兼家(929-990)の東三条殿は、この周辺(裏)にあったという。西対を清涼殿造にし、西北隅には清水を湛える小池があったという。
 屋敷は、1156年の保元の乱、応仁・文明の乱(1467-1477)で焼失した。その子、関白太政大臣・藤原道長(966-1028)は、父・兼家の神像画を合祀し、東三条殿の鎮守とした。
 現在、境内に東三条社が鎮座している。
◆藤原兼家 平安時代中期の公卿・藤原兼家(ふじわら の かねいえ、929-990)。右大臣師輔と藤原経邦の娘・盛子の子。978年右大臣に進む。986年、寛和の変で第65代・花山天皇の退位、出家を謀り、第64代・円融天皇女御の娘・詮子の子・東宮懐仁親王即位(のちの第66代・一条天皇)を実現させる。摂政、氏長者となる。直後に右大臣を辞した。東宮に娘・超子の子・冷泉天皇皇子の居貞親王(第67代・三条天皇)がなる。子・道長のとき全盛期を迎える。989年、太政大臣、990年関白になり出家した。豪邸の東三条第、二条京極第を営んだ。時姫、道綱の母など9人の妻がいた。東三条院、法興院と称される。
◆藤原道綱母 平安時代中期の歌人・藤原道綱母(ふじわら の みちつな の はは、936-995)。藤原倫寧(ともやす)。母は藤原春道、源認(みとむ)の娘とも。傅(ふの)大納言母、傅殿母などとも呼ばれた。才色兼備、「本朝第一三美人」の一人といわれた。954年、19歳で藤原兼家と結婚し、955年、道綱を産む。兼家にはすでに正妻・時姫(藤原道長の母)がいた。967年、兼家邸近くに移る。973年、中川に移る。夫に疎んじられた20年の歳月を綴った『蜻蛉(かげろう)日記」』作者として知られる。中古三十六歌仙のひとりで、「拾遺和歌集」などに入集。
 夫に見捨てられ、伏見稲荷、石山寺、賀茂神社、鳴滝・般若寺などに参籠したという。
◆自然 境内には、樹齢800年というイチョウの巨木がある。かつて一帯は「鵺(ぬえ)の森」と呼ばれていた。
 平安時代末期の武将・源頼政(1104-1180)にまつわる鵺(ぬえ)退治伝説も生まれた。鵺は頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎、声はトラツグミのような不気味な声で鳴いたという。平安時代末、第76代・近衛天皇は、毎夜丑の刻に清涼殿に現れたもののけに怯え病いになった。頼政が召され、夜を待って東三条の森に出かけたという。夜更けに月夜に黒雲が覆う。頼政が八幡大菩薩を祈り矢を射て鵺を落とし、家臣の猪早太がとどめを刺したという。
◆鵺 鵺は「頭が猿、胴体は狸、尾は蛇、手足は虎」(『平家物語』)、また「頭は猿、胴は虎、尾は狐、足は狸」(『源平盛衰記』)ともいわれた。
 実際には、ツグミ科のトラツグミ(30cm)という鳥であり、京都でも深い森に生息していた。ミミズ、昆虫などを捕食する。繁殖期(春-夏)の夜に「ヒー、ヒョー」と不気味な声で鳴く。曇りや雨の日にも鳴き、人目に触れることはほとんどないという。生息数は減っている。
◆年間行事 大祭(5月15日)。


*年間行事は中止・日時・内容変更の場合があります。
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*参考文献 『京都・山城寺院神社大事典』『京都大事典』『京都府の不思議事典』『平安の都』『週刊 京都を歩く 38 御室』



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 大将軍神社 〒605-0019 京都市東山区長光町640,三条大橋東三丁目下る  
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