ぬりこべ地蔵 (京都市伏見区) 
Nurikobe-jizo
ぬりこべ地蔵 ぬりこべ地蔵
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 深草の高台の墓地内に、東面する小さな祠があり、ぬりこべ地蔵が安置されている。古くより、歯痛平癒にご利益がある地蔵として知られている。 
◆歴史年表 創建、経緯の詳細は不明。
 かつて、稲荷山の奥にあった浄土宗寺院に安置されていた地蔵尊ともいう。
 江戸時代以来、歯痛封じの信仰を集める。
 近代、1868年、神仏分離令後の廃仏毀釈の混乱を避け、現在地の西方、深草村の同派の摂取院(伏見区深草直違橋)の墓地(警察学校付近、伏見区深草塚本町)内に遷されたともいう。師団街道西、深草村用水に沿う、「そとわの墓地」内にあったという。
 1907年頃、陸軍第十六師団司令部の兵器庫建設に伴い、地蔵尊は立ち退きになる。墓地とともに現在地に再度遷されたという。その際に、木村藤太郎が地蔵を背負った。以後、同家で地蔵尊が守られている。
◆ぬりこべ地蔵 ぬりこべ地蔵菩薩は、石造であり、右手に錫状、左手に宝珠を掲げた立像になっている。像高1m。
 「ぬりこべ」の名の由来について、かつて地蔵尊が摂取院の塗り壁(塗り込め壁)の御堂内に安置されていたことから、「塗り込め地蔵」と呼ばれた。後に「ぬりこべ」に転訛したともいう。また、病いを塗り込める、封じ込めるの意により、病気、歯痛平癒の信仰を集めるようになったともいう。
 参詣者は地蔵尊に置かれている塗り箸を持ち帰り、その箸で食事を摂り、治癒すれば箸を川に流した。以後、塗箸を用いないようにした。地蔵尊へのお礼詣りには塗り箸を奉納した。また、地蔵尊の前に置かれた身代り石に触り、その手で患部を触ると平癒のご利益があるという。
 ぬりこべ地蔵は、釘抜地蔵の石像寺(しゃくぞうじ、上京区)で抜いた傷跡を癒す地蔵ともいう。また、病の再発を封じるとされ、釘抜地蔵に参った後に参るものという。
◆年間行事 虫歯予防デー(地元深草稲荷保勝会が供養を営んでいる。)(6月4日)。


*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*参考文献 『新版 京のお地蔵さん』


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ぬりこべ地蔵
 ぬりこべ地蔵 〒612-0882 京都市伏見区深草藪ノ内町  075-641-0556
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