玄武神社 (京都市北区)
Gembu-jin
ja Shrine

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 玄武神社(げんぶ じんじゃ)は、京都の北方に位置し、王城の鎮護神として祀られている。玄武とは、四神相応の守護神(青龍、朱雀、白虎、玄武)の、北・冬を司る玄武に由来している。 
 かつて「亀宮」といわれたのは、玄武の図にある亀に絡む蛇より、境内の池に亀が放されていたことによる。また、中世には「赤社」ともいわれた。「惟喬社(これたかのやしろ)」とも別称されていた。
 祭神は惟喬親王(これたかしんのう)を祀る。
 方除、厄除、疫病除けなどの信仰がある。
◆歴史年表 創建、変遷の詳細は不明。
 平安時代、元慶年間(877-885)、若宮八幡宮神職・星野市正茂光が、惟喬親王の怨霊の慰霊、王城北面の守護のために、親王寵愛の剣をこの地に祀ったのが起こりという。この剣は、惟喬親王の外祖父・紀名虎(きのなとら)が所有していたものという。また、紀名虎が、親王寵愛の剣をご神体として祀ったことに始まるともいう。
 966年、勅命により、山城国最初の鎮花祭が行われている。
 現代、1963年、現在の社殿が再建された。
◆惟喬親王 平安時代の皇族・惟喬親王(これたか しんのう、844-897)。第55代・文徳天皇の第1皇子、母は紀名虎の娘・静子。850年、右大臣・藤原良房の娘・明子との間に第4皇子・惟仁親王が生まれると、第1皇子・惟喬親王ではなく、良房の外孫で生後8か月の惟仁親王(第56代・清和天皇)が皇太子となった。この先例のない皇位継承は、文徳天皇が良房に気兼ねし、また、惟喬親王の母が紀氏の出身であったことも起因しているという。皇位を失った惟喬親王は、大宰帥、弾正尹、常陸太守、上野太守などの役職を歴任した。その後、病のため出家し、素覚と号し、洛北小野に隠棲した。別業、渚の院(河内国)では紀有常、在原業平らとの交流があったという。各地で木地師の祖との伝承も根強い。
◆星野茂光
 平安時代の星野茂光(ほしの じけみつ、生没年不明)。星野市正茂光。惟喬親王の母方の末裔であり、この地に住んでいたという。大宮郷の郷士、若宮八幡宮の神職を務めたという。
◆紀名虎 平安時代の貴族・紀名虎(き の なとら、?-847)。勝長(梶長とも)の子。備前守、中務大輔、844年、刑部卿に補任された。娘種子は第54代・仁明天皇との間に常康親王、真子内親王を、娘静子は第55代・文徳天皇との間に惟喬親王、惟条親王などを産む。だが、いずれも皇位継承は実現できなかった。
◆やすらい花 「玄武やすらい花」は、平安時代以来の疫神送りの花鎮め、鎮花祭に由来している。
 もとは、大徳寺東門の付近にあった雲林院村の祭りだった。ここには、紫野院(のちの雲林院、うりんいん)があった。平安時代、965年に、都で大水があり、疫病が発生した。翌966年、勅令により玄武神社で、京都で初めての鎮花祭が行われたという。
 江戸時代、1616年に、雲林院村で火災があり、祭りは上野村が代わりに引き継いだ。その後、雲林院村で中断していた祭りは、近代、1882年に復活した。
 現在、雲林院町で行われている「玄武やすらい花」は、毎年4月の第2日曜日に催される。花傘、羯鼓(かんこ)回し、小鬼(羯鼓)、大鬼と続き、鬼は、太鼓と鉦に合わせ飛び跳ねて踊り、疫病神が荒れ狂う様を舞う。
 玄武やすらい踊保存会により行なわれている「玄武やすらい花」は、文化庁の「無形民俗文化財」(1975)、国の「重要無形民俗文化財」(1987)などに指定されている。
◆年間行事 歳旦祭(1月1日)、節分祭(2月3日)、初午祭(2月中旬)、やすらい祭(宵宮祭)(4月第2土曜日)、玄武やすらい祭(4月第2日曜日)、七五三まいり(11月)、新嘗祭・御火焚祭(11月23日)、御火焚祭・大祓式(12月31日)。
 月次祭(毎月1日、15日)、崇敬会月次祭(毎月10日)。


*年間行事は中止・日時・内容変更の場合があります。
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。

*参考文献 『京都・山城寺院神社大事典』『京都府の歴史散歩 上』『京都の寺社505を歩く 下』『京都大事典』『京都のご利益めぐり』


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本殿

本殿

本殿


本殿

玄武は亀に蛇が絡む。亀は長寿、蛇は商売繁盛を招くという。

玄武は、王城の守護四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)の一つで、北面の鎮護神を意味している。

三輪明神社

三輪明神社
三輪明神社
三輪明神社
三輪明神社

玄武稲荷社

玄武稲荷社

玄武稲荷社

玄武稲荷社

手水舎
玄武やすらい花赤いザンバラ髪の鬼と黒いザンバ髪の鬼による舞 玄武やすらい花の祭列
 玄武神社 〒603-8214 京都市北区紫野雲林院町88  075-451-4680
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